予算対策部【専門部の活動】

島根県私立保育連盟-子どもたち一人一人の芽を大切に-

専門部の活動「予算対策部」

◆令和4年度 島根県保育三団体陳情行動及び会議◆
県知事・総務部長様宛
県議会議長様・健康福祉部長様宛

要望趣旨

国においてはいよいよ令和5年4月1日にこども家庭庁が創設されることとなり、こども基本法で示されたこども政策の基本理念等に基づき、子ども政策を強力に推進していくこととされ、「こどもまんなか社会」の実現に取り組んでいくことに大きな関心をもっているところです。

また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、保育施設が、社会に不可欠なエッセンシャルワークとして、社会そのものを支えていることの理解が進んだ一方で、コロナ禍におけるわが国の経済状況が回復するまでは、非常に厳しい状況が続くことが予想され、国として、保育の地位向上の為の取り組みと、さらなる現行配置基準の改正といった制度の見直しは不可欠であると考えます。

こうした中、本県においては、中山間地域を多く抱え、人口減少と少子化の進行はますます加速化し、持続可能な地域社会のあり方そのものが問われる中、『島根創生』を掲げ、様々な子ども施策の実現にご尽力して頂いているところです。

地域から保育という機能がなくなることは、その地域が消滅していくことに繋がっていきます。

島根創生計画の「笑顔あふれる しまね暮らし宣言」の先にある、「人」を中心とした島根県の姿を考える時、保育施設の持つ「人や世代を繋ぐ機能」や「地域の子育てを支える機能」は、今後の持続可能な地域づくりに不可欠なものであり、県内どの地域においても安定した保育所運営が継続できること、そして、すべての子どもたちにさらなる育成環境を充実していくことは『島根創生』の実現に大きく寄与するものであると考えています。

地域を支える重要な資源として、そして保育者が喜びを持って働き続けられる職場環境の実現をめざし、保育施設の質と機能の向上に向けて、より一層子ども・子育て施策が推進され、また、安定した財源が確保されますよう要望いたします。

 

国に対する要望
1.保育の質の向上と、保育士業務負担の軽減を目的とした配置基準の改善と人口減少社会を見据えた公定価格の抜本的な見直しについて
最低基準と呼ばれる現在の保育士配置基準は、70年以上前に定められたものであり、様々な発達段階にある子どもへの保育の質や安全性、保育士の業務負担において課題が多く、 長年改善をお願いしてまいりました。

また、 公立・民間を問わず、 現実には保育士を基準の1.6倍から多いところで2倍配置して保育を行っており、 定数以上の職員の人件費については、 公定価格に含まれていないために施設からの負担となります。

配置基準の改善と人口減少時代の現在に合わせた抜本的な公定価格の見直しにより、保育の質の向上を図り、保育職員の業務負担の軽減、離職防止にもつながると考えられます。

また、島根県では、利用人数平均16人以下の小規模保育所も多く、離島・中山間の人口減少地域においては、収入が安定せず、職員の確保に合わせ運営が非常に困難な状況にあります。

持続可能な地域づくりにおいて、良質な保育を提供し続けるためにも、小規模保育施設の安定的な運営にご配慮ください。

2.処遇改善等加算U について
保育現場が社会的な使命と役割を発揮する魅力的な職場となるためには、職員の質の向上とそれに見合った処遇とすることは必要不可欠です。

これまでも、各施設におきましては、限られた財源の中で、保育士をはじめとする職員の保育研究や研修受講による能力向上とそれに対応した賃金体系の構築に試行錯誤してまいりました。

こうした状況をくみ取り、国におかれましては、処遇改善等加算Uの制度を導入し、保育現場への支援をいただいているところです。

一方で、ここ数年の新型コロナウイルス感染症対応などにより多忙の中、本加算の要件である研修を受ける必要性が生じているため、多くの職場で、他に受講すべき研修に参加できないことや対象外職員が研修に参加できないなど現状との間にギャップが生じているとの声があります。

また、本加算は、対象人数が定員規模等により算出され加算額が決定する仕組みとなっており、施設によっては、研修を受けた職員全員が当該加算による平等な賃金改善の恩恵が受けられないことや、今後、研修を受けた職員が増加していくことにより、改善後の賃金ベースを維持す るために必要な財源確保に不安を覚える施設が多くあります。

保育現場が、真に求めるキャリアアップと賃金ベースを維持するためにも、各施設が賃金体系を安定的に運用できる財源を確保できるよう、より自由度が高い処遇改善制度の抜本的な見直しを要望します。



県に対する要望
1.小規模保育所(園)の経営安定化の補助について
我が県の過疎化・少子高齢化は急速に進み、離島・中山間地域では、途中入所も少なく、恒常的に定員割れの為に運営が大変厳しく、事業の継続・保育士確保が困難であります。

離島・中山間地域においても、安心して子育てできる環境を確保することが必要であり、厳しい運営状況の中で、 小規模保育 施設の運営を継続するためには、補助事業による支援は必要であり、 以下について要望します。

(1) 現在、県で制度化されている補助事業「小規模民間保育所運営対策事業」を今後も継続 してください。

(2) 当該補助事業を活用してもなお運営状況が厳しいため、入所人数別の補助単価を引き上げてください。

2.未就学児への支援体制と保幼小連携の構築について
国においては、小学校就学前のこどもから青少年に至るまで、幅広い子育て支援を目的に、子ども政策の新たな推進体制である「こども家庭庁」の創設が決定されました。

島根県内においては、支援を必要とする、或いは微妙な問題を抱える未就学児に対して、関係機関とのスムーズな連携がとれていないケースもあり、結果的に就学時に問題となることがあります。こうした問題を解決するために、保育施設と教育委員会、児童相談所、市町村担当課、さらには相談支援事業所等との情報共有及び円滑な支援における連携体制を構築してください。
3.災害時の対応必需品について
災害や感染症拡大等による非常事態下において、保育施設が迅速かつ適切な対応ができるよう、仕組みの改善・整備を促進すると共に、衛生用品等必 需品が保育現場に対しても安定的に供給されるような仕組みを構築してください。

島根県保育協議会
 会長 堀江 泰誠 (松江市東津田町1741-3 いきいきプラザ島根内)

日本保育協会島根県支部
 支部長 須山 成顕 (益田市横田町86-2 若葉保育園内)

島根県私立保育連盟
 会長 川上 雅文(出雲市荒茅町1021-6 荒茅保育園内)

 

令和4年10月12日
陳情活動
意見交換(議長様) 意見交換(県知事様)
意見交換(議長様) 意見交換(県知事様)
意見交換(健康副支部長様)  
意見交換(健康福祉部長様)  
陳情書提出
県議会議長様宛
県議会議長様への説明 要望書提出
県議会議長様への説明 要望書提出
健康福祉部長様宛
健康福祉部長様への説明 要望書提出
健康福祉部長様への説明 要望書提出
県知事様宛
県知事様への説明 要望書提出
県知事様への説明 要望書提出
全体写真

◆県議会議員訪問◆

     
令和4年10月20日
議員訪問
高見議員訪問 細田議員訪問(秘書の方対応)
高見議員訪問 細田議員訪問
三浦議員訪問 青木議員訪問
三浦議員訪問 青木議員訪問
三浦議員訪問 青木議員訪問
意見交換 要望書提出
舞立議員訪問 階議員訪問


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